壁紙リフォーム・クロス張替えの注意点
壁紙をリフォーム・張替えする際には、壁紙選びのポイントを考えておかないと、失敗してしまうことがあります。部屋の中で最も大きな面積を占めるのは、壁です。つまり壁紙は、部屋のイメージを決定づける大きな要素。今回は、壁紙をリフォームする際によくある失敗例と、その対策をご紹介します。
スイッチや照明器具、エアコンなどの汚れが目立つ
新しい壁紙にリフォームしたら、既存のエアコンや電気のスイッチ、照明器具の色褪せや黄ばみが目立ってしまった、というケースがあります。 新築でない場合は、壁紙を張り替えるタイミングと一緒に、器具の交換のタイミングも考えておくことが大切です。特にエアコンは、着脱に費用がかかるので、壁紙張替えと同じタイミングで交換するほうが効率的です。 天井は残して壁だけをリフォームする場合なども、白い壁紙を使うと、天井がくすんでいるように感じてしまいます。
壁紙をリフォームした直後に家電を新しくした
エアコンがある部分の壁紙を交換するとき、一度エアコンを取り外すと施工費が+2万円ほどかかります。 そのコストがもったいなく思い、エアコン本体は外さずにエアコンの周囲の壁紙だけを張り替えたところ、間もなくしてエアコンが故障!
エアコンを買い換えに行ったら、一回り小さいサイズの商品しかなく、元々使っていたエアコンの跡が悪目立ち。 結局、以前張り替えなかったエアコン周りの壁紙も替えることにしたものの、この前と同じ壁紙が廃盤になり、在庫なし。
仕方なく近いデザインのもので代用してみると、ツギハギみたいで体裁が悪くなり‥‥最終的に、リフォームしたばかりだったはずの壁紙を、全体的にまた新しくするハメになりました。
これはエアコンに限った話ではなく、冷蔵庫や天井の照明を交換したときにも発生しやすい失敗例です。 大型家電を動かすのは面倒ですが、買い替えが必要になった場合、流通しているのは小型のものばかりなので要注意。
また、カーテンレールを交換した場合にも、新しい壁紙にビスの跡が残るということがあります。 家電・家具に限らず、壁まわりの部位も交換する予定がないか、リフォーム前に再チェックしておきましょう。
壁紙の張り替え後、内装の塗装費が割高に
壁紙をリフォームした後、今度は窓枠などの汚れが気になってしまったパターンも。 塗装業者を呼んで、窓枠の塗り直しを依頼。 ところが壁紙の張替え後の塗装工事というのはかえって手間になるため、工事費が思った以上に高額になってしまいました。 壁紙を張り替えるついでに、先に窓枠の塗装も済ませておけば、効率的なリフォームができたのです。
壁紙を張り替えるときには、一緒にリフォームしたい箇所がないかを先に確認しておいた方が、工事時間もコストも削減できる可能性が高いです。
壁紙リフォームの費用相場
壁紙のリフォーム費用は、張り替えるクロスのグレードにもよりますが、基本的には1㎡あたり1,000~1,500円です。 安価な量産品であれば、1㎡につき650~800円程度で収まることもあります。
なお、壁紙の工事費用を比較する際には、表記されている単位を意識するようにしてください。 たとえば、6帖で〇円、という価格で案内している業者が増えていますが、「帖」は床面積を表す単位です。 しかし、実際に施工する壁の面積は、天井の高さによって変動します。天井が高い部屋の場合、一律料金で済むとは限りません。
また、「m(メートル)」か「㎡(平米)」かという点も気を付けなくてはいけません。 ㎡記載については、そのまま1㎡あたりの費用とわかりやすいです。一方、メートル記載は、1mあたりの費用ですが、問題は幅です。一般的に壁紙はトイレットペーパーのようにロールになっており、その幅は90cmのことが多いです。そのため、壁紙1mというのは、100×90cm=0.9㎡(平米)です。
また、天井のクロスを一緒に交換するかどうかでも費用が変わります。 提示されている金額が、天井分も含まれる料金か、壁のみ張り替えの値段であるのかも確認しましょう。
なお、廃材処分費が一式500~2,000円程度プラスで発生することがほとんどです。 さらに、ピアノなどを移動してもらう場合には、家具1点につき2,000円以上の作業料金がかかります。 前述した失敗例や対策の点から考えても、なるべく着工前に、ご自身で部屋にあるものを移動しておくようにしましょう。
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