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キッチンのお水をおいしくする浄水器


安全性が高い日本の水ですが、それでも水道水は「あまりおいしくない」という声が聞かれます。かといって、毎日ミネラルウォーターを買いに行くのは手間もお金もかかります。そこで最近は、浄水器を取り付ける方が増えてきました。浄水器を使うと、水道水に含まれる残留塩素やカルキ臭、サビ、細菌を除いたり減らしたりして、より安全で美味しい水に変えることができます。

ご家庭で使う浄水器には、取り付け方によって、蛇口に直接付けるタイプ、ポットのような形の浄水器をシンクのまわりに置くタイプ、カートリッジをシンクの下に取り付けるアンダーシンク型、水栓と浄水器が一体化したタイプなどがあります。中でも、新築やリフォームの時には、見た目もスマートなアンダーシンク型が多く用いられます。

 

キッチン浄水器のメリット

そんなキッチン浄水器の最大のメリットは、水道の蛇口をひねるだけできれいな水がそのまま飲めるという便利さにつきるでしょう。いちいちミネラルウォーターを購入する必要もないし、重い宅配ボトルを取り替える手間も不要です。その他メリットと言われるのは次のとおりです。

① ランニングコスト

浄水器とウォーターサーバーのコストを比べたとき、浄水器にはランニングコストが安いというメリットがあります。 浄水器の費用は、蛇口取付型の1万円程度から、ビルトインタイプの10万円程度まで様々です。 しかし、設置してしまえばランニングコストは3カ月~1年の定期的なカートリッジ交換だけで済むため、年間3万円程度です。 ウォーターサーバーの場合はメーカーによっても異なりますが、電気代と水の購入費だけでも年間6万円程度かかることになります。 そのため、長期的な利用なら浄水器のほうが費用を抑えることができます。

②設置スペース

設置スペースを比較すると、浄水器のほうが断然省スペースです。 浄水器には様々な種類がありますが、キッチンの蛇口に取り付けるタイプはスペースを全く取りませんし、ビルトインタイプも元々も浄水器込みでキッチンが設計されています。 据え置きタイプはある程度キッチン上にスペースが必要ですが、邪魔になるほどではありません。 ウォーターサーバーはどこにでも置けるのはメリットではありますが、その分設置スペースをとりますし、水を保管するためのスペースも必要です。

 

浄水器の注意点

前述のように、浄水器にはいくつかのメリットもありますが、逆に気をつけなければいけないこともあります。浄水器を通した水は、様々な化合物を取り除きます。カルキ臭の原因となる次亜塩素酸もその中のひとつです。

しかし、この次亜塩素酸は雑菌の繁殖を抑える効果があるため、浄水器を通した水は保存性が悪くなってしまいます。汲み置きには十分注意しましょう。 また、定期的なカートリッジ交換を怠ると、不純物が浄水器内にたまって水質を悪化させてしまうことになります。 おいしく清潔な水を飲むためにも、カートリッジ交換は忘れないようにしましょう。

 

浄水器の種類

キッチンで使う浄水器には、ビルトインタイプの他にも「蛇口直轄型」があり、1990年台はこのタイプが家電量販店でよく売れていました。設置が簡単なので業者に頼む必要もなく、価格も1万円を切った製品から高くても2万円台と安価なのが特徴です。 しかしながら、カートリッジの寿命が短く頻繁に交換しなければならないのが大きなデメリットで、安価な製品は水道水のろ過性能に疑問符が付くものも少なくありません。 浄水器にはどのような種類があるのか見てみましょう。

■ 蛇口取付型

蛇口取付型は、蛇口の先に取り付けるだけのタイプです。 最も安価であり、後付も簡単なのでお手軽なタイプといえます。キッチン以外の場所でも取り付けやすいでしょう。

■ 据え置きタイプ

据え置きタイプは、キッチンの上に設置するタイプの浄水器です。 後付可能な浄水器ですが、蛇口取付型のように簡単に取り付けることはできず、費用も高いです。しかし、その分浄水効果は高いものです。

■ ビルトインタイプ

ビルトインタイプは、設計段階から組み込まれている浄水器です。 大型になることもありますが、シンク下に設置されるので邪魔になりませんし、設計段階で組み込まれているのでスペースの心配もありません。浄水効果も高いですが、設置費用は最も高くなります。

■アンダーシンク型

シンクの下に浄水器本体のカートリッジを設置して、浄水器専用の水栓をシンク近くに取り付けます。より多くの物質を除き、たくさんの浄水を作ることのできる高性能なタイプです。定期的にカートリッジの交換が必要で、交換の時期の目安は12ヶ月ほど。

■水栓一体型

一般的な水栓金具に浄水機能を一体化させたタイプです。水栓金具がいくつも並ばないので、シンクまわりをすっきりと見せることができるので人気です。水栓のヘッド部分のボタンを押すだけで水道水と浄水、シャワーに切り替わります。カートリッジの交換の目安は、約4ヶ月になります。

 

整水器ならお料理をよりおいしく

もっと水にこだわりたい、そんな方には整水器がおすすめです。整水器は、水道水を浄化した後、その水を電気分解して、アルカリイオン水と弱酸性の2種類の水を作ります。

アルカリ性の水で炊いたご飯はふっくら、お茶は風味よく入れられ、胃腸症状の改善にも効果があるとも言われています。また、酸性の水は、麺を茹でるとコシが引き締まり、野菜洗いにも最適です。

通常の浄水も出るので、調理や目的に合わせて3種類の水を使い分けることができます。アンダーシンク型の浄水器と同じように、カートリッジをシンク下に、専用の水栓をシンク近くに取り付けます。

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