壁と床の設置部分にある巾木とは?
巾木と聞いて何かわかりますか?
一般的にあまり知られていない巾木ですが、床と壁がぶつかる部分に設置される建築部材のことなんです。
巾木を普段意識する事はないと思いますが、よくよく部屋の中を見てみると巾木がついていることが分かります。デザイン的な理由もありますが、ただの飾りではなくきちんとした役割があります。
大きく分けて役割は2つあります。
役割1:壁を守る
役割2:緩衝材
床と壁がぶつかる部分には大きな負担がかかっています。
床と壁をつくる際、施工上、隙間が出来るのでそれを隠すために巾木を設けますが、
隙間が出来ることで床と壁が多少動いたとしても力を逃してくれる役割もあります。
掃除機などが当たった際に、壁を保護してくれるという役割もあります。
巾木だけでなく、建築において、仕上げ材が異なる部分に接するところには、
接合部をきれいに見せるため「見切り縁」(みきりぶち)を設けています。
つまり「縁を切る」という考え方です。
たとえば床と排水管の縁が切られていないと、排水時の振動が床に伝わってしまいます。
また、タイルについても目地(めじ・継ぎ目のこと)を切ることでタイル裏面への水の侵入を防ぎ、
さらには目地を設けることで焼き物タイルの微妙な寸法の誤差を調整してくれるのです。
カーポートなどのコンクリートにも目地を入れます。
これは温度差や湿度の変化によってコンクリートにひび割れ等が発生する場合があるためで、
目地で縁を切ってひび割れを拡大させないように防止する役割を担っています。
つまり振動や音、熱などが伝わるのを防止する役割をするのです。
こうした理由もあり、巾木を設けない時は壁の下地に補強材を入れますが、
それでも床と壁の継ぎ目は巾木を設けた場合に比べて強くなりません。 掃除機をかける時も注意が必要ですし、フローリングにワックスをかける際に巾木がないと、そのワックスを壁紙が吸い込んで次第に下部がシミになることも考えられます。
デザイン的にも重要な役割をします。
実は、巾木の高さと、デザインテイストは密接な関係があります。
一般の既製品として販売されている巾木の高さは60~70mmです。
高いほどクラシカルなテイストになり、低いほどモダンなテイストになります。
色のあわせかたでも雰囲気は変わります。巾木の色は一般的には床に合わせる事が多いですが、
建具に合わせたり、壁に合わせたりと様々です。空間の見え方が大きく変わるのでよく考えて選びましょう。
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