部分塗装で仕上がりが大きく変わる?!リフォームする際にやってもらいたい室内塗装!
室内のリフォームでキッチンを入れ替えたりクロスを張り替える事はよく検討される方が多いですが古い住宅をリフォームする際は窓枠やドア枠や廻り縁といった木部分の交換をせずにリフォームすることが多くあります。
そういった時に木部分の塗装をするとしないとでは仕上がりに大きな違いが出てきます。
リフォームをする機会にせっかくなので塗装することも検討しましょう。
塗装にも色々な種類があります。
オイル、水性ニス、油性ニス、水性ペンキ、油性ニスとありますので現状を確認して選ぶようにしましょう。
無塗装の木材
どのタイプの塗料でも使用できます。霧吹きや雑巾などで拭くと湿った感じになるのが無塗装木材の見分け方です。
オイルやワックスが塗られた木材
見た目は無塗装の木材に見えますが、水をかけるとはじく木材はオイルやワックスが塗られています。同種の塗料の塗り重ねが最もよいでしょう。
ペンキが塗られた木材
どうしても木目を出したいのであれば、ペンキを全て落とす必要があります。ペンキの補修であれば、水性ペンキを使いましょう。
ニスが塗られた木材
ニスは透明の樹脂塗膜でできています。剥がれた部分の補修をニスでするには、色合いや質感の統一が難しく、やすりで軽く研磨した後、ペンキを塗るのが簡単です。
場所によっても使い分けが必要になってきます。
窓枠
窓枠はカーテンよりも外側にあり、紫外線を大量に浴びます。また、うっかり窓を開けているときに雨が降って濡れることもよくある部分です。そのため耐候性や耐水性に優れた塗料を使う方がよいでしょう。ホコリなどの清掃性を重視するのであれば、オイル塗装よりもニスもしくはペンキでの仕上げがオススメです。
敷居
敷居を踏んではいけませんが、どうしても傷みやすい部分になります。重い荷物がぶつかったりしますし、ペットは踏んではいけないなんて思ってもいません。そのため、硬い塗膜を形成するニスが最もおすすめです。次にペンキがおすすめですが、どうしても剥げやすい部分であるため、部分補修が容易なタイプをオススメします。オイルはもちろん塗ることが出来ますが、塗膜がないため経年とともに木材の角に当たる部分が少しずつ削れてしまいます。
鴨居
鴨居の内側は、ふすまなどが通るためかなり高い耐久性が必要となります。また、ニスやペンキを鴨居の内側に塗ると、膜厚によりふすまが通りにくくなるため、内側に塗ることは避けましょう。オイル塗装であれば内側にも塗装することが出来ます。また、内側にワックス(床用を除く)を塗布すると、ふすまの動きがスムーズになる効果が得られます。鴨居の外側に塗装するのであれば、特に耐久性が必要な場所ではないため、お好みの塗料を使用することが出来ます。
巾木
巾木は床と壁の境界にある木材で、それぞれのすき間を隠したり、壁を保護するために設置されています。掃除機をかける際、ガンガン当たる部分ですので、敷居ほどではありませんが、耐久性が必要になります。敷居と同様にニス仕上げが最も木材を保護する効果が高く、次にペンキ・オイルの順にオススメとなります。ただし、インテリアの観点から見ると、白いペンキによる仕上げが主流となっています。
廻り縁
廻り縁は、天井と壁の境界にある木材で、それぞれのすき間を隠したり、意匠性を上げるために使用されています。触れない部分であるため、耐久性は全く必要ありません。巾木と同じ色の塗料を使うと、部屋の印象も統一感が出てまとまります。廻り縁には、時計を下げるためにネジ穴を開けることがあります。ペンキ仕上げをする場合は、その穴が目立ちますので、穴埋め用パテで補修してからペンキを塗ることをオススメします。
柱
複数の柱が1部屋にある場合は、全ての柱を同じ塗料で仕上げる方が部屋としての統一感が上がります。また、柱の位置によって耐久性の要否が変わります。人の良く通るところであれば、擦り傷等が増えるため、敷居ほどではありませんが少し耐久性の高い塗料を使用する方がオススメです。
ドア枠
ドアの枠に分厚い塗膜を作るとドアと干渉してしまいます。塗膜はオイル→ニス→ペンキの順に厚くなります。特にペンキを使用する場合は、3年ほどで部分的に剥がれるため、補修が必要になります。そのたびに全体を塗り直すと3回ほどでドアと干渉しだすでしょう。そのため、ペンキを使用する場合は、部分補修のしやすいものを選択する方がよいでしょう。
すべての場所を同じ種類の塗装にする場合
窓枠からドア枠までいろいろな木部が部屋にはありますが、この全てを同じ塗料で仕上げるとお部屋の仕上がりがグンと上がります。一昔前までは、木材の色を基調としたブラウンで統一されることが多かったのですが、現在のインテリアの主流は白色で統一です。逆に壁面・天面をカラー仕上げにすることが流行しています。
場所ごとに違う塗料をオススメしてきましたが、全ての場所に1つの塗料を塗りたいですね。そんな時は水性ニスか水性ペンキを選ぶようにして下さい。
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