このページを見ているということは、
キッチンリフォームをご検討されていることでしょう。
キッチンのリフォームは奥様がリフォームをする際に、一番こだわる場所です。
毎日のように美味しい料理を作るためにキッチンに立つ奥様からしたら当然のことだと思います。
検討をする際のアドバイスや注意点をご紹介いたします。
目次
・セミオープン型
・オープン型
・独立型
・ペニンシュラ型
・L型
・I型
・アイランド型
・U型
・Ⅱ型
・古いシンクタイプのキッチンをリフォームしたいとき
・キッチンの設備機器に故障や不具合が生じたとき
・便利で充実した設備機器を導入したいとき
・キッチンの使い勝手を良くしたいとき
・収納を増やしたいとき
・ガスコンロ
・IHクッキングヒーター
・レンジフード
・食洗機
・水栓
失敗事例その1ー半分しか使えない大型シンク
失敗事例その2ー冷蔵庫を買い替えられない?
失敗事例その3ーつるつる滑る危険な床
失敗事例その4ーちょっとの移動が予算オーバー
失敗事例その5ーカウンターが黒く変色
キッチンの種類
キッチンの間取り
セミオープン型
キッチンとダイニングの間にカウンターなどの仕切りはあるのですが、適度に開口部をもうけて、見通せるようにしたスタイル。カウンターに小物もおけて、適度な視界も確保でき、人気のスタイルです。
オープン型
キッチンとダイニングに仕切りがなく、家族との会話も楽しめ、開放感あるスタイル。 デメリットとしては、キッチンが丸見えなので、整理整頓をしっかりしなければならないのが、難点です。
油汚れなど、ダイニングに広がりやすいので、レンジフードは特に、排気能力が優れたタイプがオススメです。
独立型
キッチン専用の囲われた独立した部屋にしたスタイル。お料理に集中したい、ニオイや油汚れは、キッチン内になるべくとどめてお掃除をしたいという方にはオススメです。ニオイや油汚れがこもるので、こちらも、排気能力が優れたタイプがオススメです。
キッチンのレイアウトについて
ペニンシュラ型
ペニンシュラ型
壁側と反対側に平行に設置するシステムキッチンです。左右の動きと回転動作で作業が出来て効率的です。冷蔵庫側には配膳や収納のスペースがたっぷりとれますが、狭いスペースでは、使いにくくなる場合があります。 2列になった作業台の間隔は、90~120cm程度が多いです。
メリット
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家族とコミュニケーションがとりやすい。
デメリット
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壁付け式よりスペースが必要。
L型
台所の隅にL型にシンクやグリルを配置したタイプのシステムキッチンです。動線が短くて、効率的なレイアウトですが、人によっては近すぎて調理がしづらいと感じる場合があります。洗い物をしながら、コンロにかけた鍋のチェックがしやすいです。
メリット
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作業スペースが広い
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収納スペースもとれる
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90°に動くだけで作業もラク
デメリット
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コーナー部分がデッドスペースになりやすい
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シンクと加熱機器が近すぎても遠すぎても使いにくい
I型
システムキッチンで最も一般的なタイプです。壁側に置いたり、部屋の中央に置いて対面型にもでき、いろいろな使い方ができます。ムダがなく省スペースで、左右に動くだけで作業が出来る上、比較的費用が安価なのが魅力です。間口は、180cm~300cmが主流で、300cmを超えると、動線(動く範囲)が長くなるので、人によっては使いにくいと感じる場合があります。
メリット
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シンプルで場所をとらない
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レイアウト変更が比較的しやすい
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動線が近い
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価格が安い
デメリット
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横に長すぎると使いにくい
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オープンタイプのレイアウトの場合リビングから丸見えなので、工夫が必要
アイランド型
360度どこからでも調理に参加できて、家族や友人達と調理が楽しめます。家事仕事は楽になりますが、かなりの部屋のスペースが必要です。部屋の中央部に加熱器具がレイアウトされる為に、換気には注意が必要です。 シンクを設けるプランが多いですが、作業台にも使えます。
メリット
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多人数で料理が楽しめる
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組み合わせのバリエーションが多彩
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キッチンに存在感がある
デメリット
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広すぎても狭すぎても使いにくい
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少しでも散らかると目立つ
U型
広いワークトップを取ることができ、作業に便利。独立型キッチンに最適です。広い部屋のスペースと、2ヵ所にあるコーナー部の収納に工夫が必要です。インテリア性の高い配置が可能ですので、システムキッチンにこだわりのある人にはピッタリです。
メリット
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作業スペースが非常に広々としている
デメリット
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設置面積も広くコストもかかる
Ⅱ型
洗いや下ごしらえ、カットをする場所と、煮炊きする場所が分離されたレイアウトです。キッチンスペースを広くできる場合や、家族が多く広い調理スペースが必要な場合、料理が好きでこだわった料理をするための作業スペースが欲しい方などに向いています。
メリット
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家族とコミュニケーションをとりやすい
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オープンキッチンの開放感
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リビングから足下が見えずスッキリした印象
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移動距離が少なく、作業スペースも確保しやすい
デメリット
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トップが散らかると丸見え。
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調理中のニオイがリビングまで広がる
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広いキッチンを確保できる間取りが必要
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食材や水で床を汚しやすい
いかがでしょうか?
思っていたより様々なキッチンの間取りやレイアウトがあると思いませんか?
家の広さやリフォームの内容に合わせてベストなキッチンを選びましょう。
キッチンの交換時期
一般的にキッチン本体の耐用年数は10~20年程度だと言われています。ただし、機器の使用頻度やお手入れの具合などによって変わってきますのでこれはあくまでも目安となります。キッチンの本体が寿命を迎えるというより、ガスコンロやレンジフード、水栓などの周辺機器が故障してくるケースの方が多いです。
キッチンリフォームを検討するタイミング
では、キッチンリフォームはどのタイミングで行えばよいのでしょうか。
リフォームを検討する方の多い事例を見ていきましょう。
【古いシンクタイプのキッチンをリフォームしたいとき】
古いシンクタイプのキッチンから使いやすくて便利なキッチンへ変更したい場合、便利な機能が搭載されたシステムキッチンにリフォームするのがおすすめです。
最近のシステムキッチンのシンクは、シンク内の段差が無く汚れがたまりにくかったり、シンク内のゴミが自然と排水口に流れる形状であるなど、清掃性が高いです。その他にもシステムキッチンには、便利な最新の機能が多く搭載されているため、毎日の調理の効率を高めます。
【キッチンの設備機器に故障や不具合が生じたとき】
排水のつまりやレンジフードから異音がするなど、システムキッチンの設備機器に不具合が生じることが増えれば、キッチンのリフォームを検討する時期です。
【便利で充実した設備機器を導入したいとき】
最近の加熱機器(ガス・IH)や食洗機、レンジフードなどは、調理効率を高めたりお手入れの手間を省くための機能が充実しています。
【キッチンの使い勝手を良くしたいとき】
キッチンは毎日調理で使用する場所ですので、使いづらいキッチンでの調理はとてもストレスになります。
そこで、ご自身に合うキッチンを選ぶことが大切です。たとえばキッチンの高さが自分の背丈と合っているか、ワークトップの広さはちょうど良いかなどです。
大規模な工事にはなりますが、キッチンのレイアウトを変更することで作業動線が確保され、動きやすいキッチンとなります。例えばL型であれば二人で調理場に立っても窮屈にならず、動線が短くなることで作業効率のアップが期待できます。
壁付きタイプのキッチンから対面型やアイランド型のキッチンにリフォームすることで、開放感が増しますし、リビングとの一体感を考えたデザインを実現できます。
【収納を増やしたいとき】
キッチンの収納を増やしてキッチンをすっきりさせたいなどの場合にも、キッチンリフォームは有効です。
最新式のシステムキッチンは、高性能の設備機器だけでなく、調味料や小さな調理用具から大きな鍋まで、様々な物が収納できて取り出しやすい工夫がされているため、快適なキッチンにリフォームできます。
キッチン機器別の耐用年数と交換の目安
キッチンの設備機器は耐用年数を超えても使用できることは多いですが、性能が落ちている可能性は高いです。使用には影響を与えない不調の場合、そのままにしておく方は多いですが、使い続けることでキッチン内が危険にさらされることもあります。キッチン設備機器の交換時期の目安や、現れてくる不具合について知り、早めの交換のきっかけにもしましょう。
【ガスコンロ】
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耐用年数:10~15年程度
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ガスコンロの火が付かない、付いてもすぐに火が消えてしまう
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火力が変わらない
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異音がする…など
【IHクッキングヒーター】
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耐用年数:10~15年程度
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温まらない
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異音がする、煙が出る
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電源が入らない
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温度調節ができない…など
【レンジフード】
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耐用年数:10年程度
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フード周りの壁や天井が油で汚れる(モーターが劣化して油煙を吸い込むことができなくなっているため)
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異音がする、振動がする
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ファンの回転が不規則になる…など
【食洗機】
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耐用年数:10年程度
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食器の洗浄や乾燥が不十分
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食洗機から水漏れが発生している
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異音がする、煙が出る
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電源が入らない…など
【水栓】
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耐用年数:10年程度
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蛇口から水漏れしている
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蛇口から甲高い音(キーっという音)がする
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水栓レバーがスムーズに動かなくなった、重くなった
修理ではなく交換がおすすめの理由
キッチンの設備機器は耐用年数を過ぎていても使用できることもあるのであれば、交換ではなく修理の方が費用を抑えてのリフォームが可能なのではないかと思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、耐用年数を過ぎてしまっているものは部品の生産が終了してしまっていたり、部品交換等で修理をした場合と機器を新しいものに交換した場合の費用や手間にほとんど差がないということも多いです。
設備機器が古ければ、今の症状が改善されても他の不具合が起こるなど、何度も修理が必要になり、交換する場合の費用を超えることもあります。今後の出費を抑えて長く使い続けるためには、交換が適しています。
キッチンリフォームの注意点
キッチンリフォームには、意外なところに落とし穴が潜んでいることがあります。中には冷蔵庫が買い替えられない、半分しかシンクが使えないと言ったケースも。実際に起きた失敗事例を5連発でご紹介します。
失敗事例-その1~半分しか使えない大型シンク
7.5畳のDKの壁に取り付けてあった幅2.5mのI型のキッチンをリフォーム。1.8m×1.65mサイズのL型のシステムキッチンに交換した。
キッチン選びには時間を掛け、コンロは3口タイプのIHに、食器洗い機もビルトイン、シンクも大きなサイズを選んだ。満足のいくプランとなったはずなのだが、実際に使ってみると、切ったり盛り付けたりの調理スペースが狭く使いにくい。
結局、シンクの上にプレートを渡して、その上で作業するしかなく、まな板で包丁を使うたびにガタガタと不安定な上に、せっかくの新しいシンクがいつも半分ふさがれている状態に。料理をするたびに失敗したかもと後悔している。
ワンポイントアドバイス
キッチンリフォームで注意したいのが、切ったり盛り付けたりする調理スペースの確保です。使いやすくするためには、幅45cm以上が必要です。特に注意したいのがコンロ側、シンク側が共に短いL型や、I型でもコンロやシンクを大きくした時です。その分調理スペースが狭くなりますので注意しましょう。
失敗事例-その2~冷蔵庫を買い替えられない?
10畳のDKを、憧れの対面キッチンにリフォーム。完成後、冷蔵庫を入れようとしたのだが、ダイニングからキッチンへの通路が狭く、上手く通らない。通路幅は75cmで、冷蔵庫の大きさは73cmなので入るはずなのだが、どうしてもカウンターや枠にぶつかってしまう。
結局、男性4人掛かりで冷蔵庫を持ち上げて、キッチンカウンターの上から通し、設置することはできたが、この冷蔵庫が壊れたら誰が出すのだろうと不安になってきた。
また今の冷蔵庫のサイズに合わせてスペースを作ったので、今後大型タイプやワイドタイプに買い替えることができないと気付き、まだ先のこととは言え、せっかくの新しいキッチンなのに、失敗したかもと手放しで喜べなくなってしまった。
ワンポイントアドバイス
家電製品の寿命は、一般に10年程度です。キッチンの寿命はもっと長いのですから、家電製品は途中で買い替えることを念頭にリフォームの計画を立てましょう。キッチンが新しくなったら料理が楽しくて大型のフリーザーを購入した人もいます。特に冷蔵庫まわりは余裕をもってプランしましょう。
失敗事例-その3~つるつる滑る危険な床
キッチンリフォームに際し、掃除がしやすいよう、表面がつるっとしたタイル状の床材を選んだ。しかし油料理をすると、床が滑って危なくて仕方ない。
結局いつもキッチンマットを敷くことになり、せっかくの床材が見えず、残念な結果となってしまった
ワンポイントアドバイス
油跳ねは広範囲に広がり、足元にもたくさん飛んでいます。キッチンでの床材選びは、掃除がしやすいのはもちろん、ツルツルとした滑りやすい素材は避けるのが失敗しないコツです。またマットを敷くなら、シッカリとした滑り止めがついたタイプを選びましょう。
失敗事例-その4~ちょっとの移動が予算オーバー~
ほんの少しキッチンの移動をするリフォーム計画で、見積りを出して貰ったら、思った以上に費用が掛かり、大幅な予算オーバーとなってしまった。
結局、キッチンセットの交換のみになり、希望のリフォームは諦めることになった。
ワンポイントアドバイス
ひと口にキッチンの移動と言っても、動かす距離や方向によっても費用が変わることがあります。リフォームのコストダウンは、これをやめたら値段が下がるというものではなく、多方面からの検討が必要です。業者からアドバイスをもらいながら、理想のプランを目指しましょう。
失敗事例-その5~カウンターが黒く変色~
対面キッチンのサービスカウンターに無垢の木を使用した。おしゃれなカフェ風に仕上がったが、炊事の際の一時置きスペースとしてちょうどいい位置にあるため、つい濡れたザルや鍋を置いてしまい、いつも濡れている状態に。
結局数年で黒く変色し、腐ってしまった。
ワンポイントアドバイス
炊事中は、使ったザルや鍋をちょっと置いておく一時置きすることがよくあります。サービスカウンターは、この一時置きにちょうど使いやすい場所。濡れたものを置くことが多いので、水に強い素材を選んでおきましょう。